美濃焼こま犬・茶つぼ「豊穣の壺」・大皿「瑞祥」瑞浪市

Mizunami

美濃焼こま犬・茶つぼ「豊穣の壺」・大皿「瑞祥」
瑞浪市

ギネス世界記録に登録された３つの美濃焼

瑞浪市を東西に走る国道363号と、南北を走る国道418号との交差点近くにあるのが、世界一の「美濃焼こま犬」です。八王子神社の参道横にあり、高さ3.3ｍ、幅1.56ｍ、使用した粘土は15トンの世界一大きな狛犬としてギネス世界記録に登録されています。

制作日数は延べ183日、焼成時間は273時間、約1000人の労力を費やしたスケールの大きい美濃焼の作品です。市の文化財である大川窯4代目・羽柴与左衛門景度の作品をモデルに、瑞浪市制35周年を記念して制作されました。こま犬の横には、当時の製造過程を記録した写真も展示されています。

美濃焼こま犬のすぐ近くには、大川窯4代目・羽柴与左衛門景度の茶壺をモデルにした「豊穣の壺」があります。高さ5.4m、直径4m、総重量32トンのサイズで、こちらもギネス世界記録に登録。延べ12000人の住民が制作に参加し、13日かけて焼成されました。

そして、1996年に制作された世界一の大皿「瑞祥」もギネス世界記録に認定されていました(2010年に記録塗り替え)。直径2.8m、高さ30cm、重さ1220kgという美濃焼の大皿で、成形した皿は5ヶ月かけて乾燥させ、葦で作った巨大な筆と藍色の呉須を使い梅花を絵付けし、釉薬を吹き掛け、再度乾燥。瓦用のトンネル窯を使い、1週間かけて焼き上げました。現在は、稲津町の荷機稲荷神社（かきいなりじんじゃ）境内の瑞祥記念館に保管されており、ガラス越しに見学可能です。館内に入りたい場合は稲荷神社内にある稲荷温泉で鍵を借りて見学してください。