大湫宿瑞浪市 - 東美濃観光ガイド

Mizunami

大湫宿　瑞浪市

美濃で最も高所で、難所とされた宿場

江戸から47番目の宿「大湫宿」。海抜510mの高地に設けられた、美濃国で最も高所の宿場です。付近は急坂が続き、旅人からは難所とされていました。宿内の町並みは、北町から西町までの東西3町6間（340m）でした。家々の地割を6間半平均に割られ、石積みの側溝が今でも家々の境界で見られます。

大湫宿の北部にある国登録有形文化財「旧森川訓行家住宅」は瑞浪市中山道観光案内所として公開されており、通称「丸森」で親しまれています。旅籠屋や問屋を兼ねたとされる建物で、正面の講師や漆喰塗りの袖壁などが残されています。

大湫神明神社は、境内にあった樹齢670年、高さ40m以上の大杉をご神木としていましたが、2020年7月の豪雨により倒壊。町民の熱意によって、その一部が現地にモニュメントとして保存されました。

宿の西端に設けられていた「高札場」は、歴史の道整備事業の一環として往時の姿が再現。現存する高札は、大湫コミュニティーセンターで見られます。宿の大火で焼失し、1847年に再建されたのは「大湫観音堂」は、道中安全、病気全快の観音様として知られ、宿内はもちろん旅人からも厚い信仰を受けてにぎわっていました。天井には三尾暁峰の描いた60枚の花鳥草木絵が描かれています。