Top

ラクダが立ち寄った活況の宿場町

伏見宿は、1694年(元禄7年)に誕生した江戸から数えて50番目の宿場町です。木曽川の水運を利用した新村湊とともに発展してきました。

伏見宿 御嵩町
伏見宿 御嵩町

宿場の規模は大きく600mほどの間に旅籠は29軒。東町に本陣、西町に脇本陣が設置されました。また、当時は大変珍しいペルシャのラクダが伏見宿内の旅籠「松屋」に滞在したという記録があります。見世物興行の道中に立ち寄ったラクダに2日間で約2000人が集まるほど盛況だったそうです。

伏見宿 御嵩町
伏見宿 御嵩町

現在、宿場の街道は国道21号線になっています。わずかながらに残る古い街並みや本陣跡碑などが往時の名残をとどめています。「松屋山田家住宅」は醸造業を営んでいた旧家です。主家は1917年に建築され、1933年に旧伏見郵便局舎として増築されました。現在は「中山道ゆったり伏見宿」として、観光案内や休憩所、地域交流の場として活用されています。

隣接する古民家カフェ「多鞠庵(たまりあん)」では、和食を中心とした家庭的な味わいのランチを頂けます。アンティーク着物の販売や東美濃地域にある山城の御城印の販売も。

伏見宿 御嵩町
伏見宿 御嵩町

街道の南側に位置する洞興寺の境内には「女郎塚」があります。由来には諸説ありますが、伏見宿で働いていた女郎や遊女が亡くなって身寄りが無い者を弔ったともいわれ、現在も50体以上の石仏が建立されています。伏見宿のほぼ中心にある「一本松公園」は、江戸時代ににぎわいをみせていた宿場の面影を後世に伝えようと2008年に整備。樹齢200年以上の松の木を中心に休憩に使える東屋やトイレがあります。

住所(中山道ゆったり伏見宿):岐阜県可児郡御嵩町伏見924-1

TEL090-7918-3133(問い合わせ先 中山道ゆったり伏見宿)

営業時間:10001500

定休日:火曜・木曜・土曜・日曜

3