Ena 坂折棚田 恵那市 恵那市, 観光スポット 日本の棚田百選に選ばれた美しい原風景 笠置山(かさぎやま)と権現山(ごんげんやま)に囲まれた恵那市中野方町・坂折地区。扇状に広がる「坂折棚田」は、今から400年ほど前から築かれ始め、明治時代初期にはほぼ現在の形を形成しました。農山村の原風景を残し、全国でも有数の美しい景色が評価され、1999年に農林水産省の「日本の棚田百選」に、2008年に「ぎふの棚田21選」に選ばれました。 標高410mから610mの山の斜面に360枚の棚田が扇状に広がっています。米作りの場である棚田は「みどりのダム」とも呼ばれ、自然環境を守り、水を育み、農村に暮らす人々と自然が共生できる場になっています。斜面に多くの棚田をつくるために、ほとんどが石積みの棚田になっています。石積みは、名古屋城の石積みに携わった「黒鍬(くろくわ)」と呼ばれる石職人の集団によるものだと伝わっています。先人たちの知恵と努力が凝縮された美しい石積みの棚田は、訪れる人の心を癒してくれるでしょう。 寒暖の差が大きく年間降水量が多い地域です。坂折川上流部には希少な植物が生育する湿地があり豊かな水源を生んでいます。ここからの湧水を棚田に流して、おいしい米づくりを続けています。 田植え前、水の張られた田んぼが鏡のように空や山の緑を映し、雨上がりの早朝には霧がかかるなど、季節や気象条件によってさまざまな表情を見せてくれます。また、田んぼとして使用していない時期のみ、場所貸しの利用でキャンプイベントも開催されています。 住所:岐阜県恵那市中野方町782-1 TEL:0573-23-2032(問い合わせ先 坂折棚田保存会) 3 Higashimino 2023年1月30日